私が転職を決めるまで その2 ~はじめて体調不良で仕事を休んだ日~
こんにちは、ポンコツハム(@pmkthm)です。
実をいうと私はまだ新しい職場に入庁していません。
明日付けでの採用になるからです。
約半年ぶりに仕事をするとあってかなり緊張しています。
転職経験のある方には共感していただけるのではないでしょうか。
今日は明日からの社会人生活に向けて精神統一をする一日となるでしょう。
新しい職場で仕事を始めた最初の数か月は緊張との戦いです。
前職場でも、最初の数か月(というよりもやめるまでずっと)は緊張しっぱなしの状態が続きました。
今日は、前職場に入庁してから最初の2~3か月に起こった話をしたいと思います。
優しかったA主任が豹変するとき
私の前の席に座っていたA主任の第一印象は、「頼もしい先輩」でした。
私が困っているそぶりを見せると、アンテナを張り巡らせ、すぐに声をかけてくれました。
外に出る用事がある際は同行してくれ、公用車の中で役所のいろいろな話を教えてくれました。
定時のチャイムが鳴ると「特に何も立て込んでなければ帰って大丈夫だよ!」と声をかけてくれました。
私にとってはA主任はとても頼れる存在で、「ああ、この人が同じ職場にいてよかったな」と思ったものでした。
基本的には困ったときに助けてくれるいい人だったのです。
平常時は。
しかし彼には決定的な欠点がありました。
A主任はかなりの気分屋で、自分が切羽詰まっているとたちまち機嫌が悪くなる人でした。
上から仕事を押し付けられてせかされたりしたときや、オーバーワーク気味になってくると、目つきが変わり、乱暴な独り言が多くなりました。
「何だよクソ」「死ねよ」という独り言を漏らし始めるので、同じ島の空気が悪くなりました。
このようにただ機嫌が悪くなるだけならいいのですが、それを周囲の人間に八つ当たりするのです。
それも、八つ当たりしやすい人間を選んで。
八つ当たりしやすい人間とは誰でしょうか。
それは、私のような下っ端や女性の臨時職員でした。
A主任は、とにかく立場の弱い者を選び、八つ当たりしたり罵声を浴びせたりする、典型的なパワハラタイプの人間でした。
女性の臨時職員を泣かせる
臨時職員はA主任の隣に席がありました。
彼女も他部署から移動してきて、制度融資などの複雑な業務を担当することになっていましたが、何もわからなかったようで隣のA主任から手取り足取り教わっていました。
ある時、臨時職員がミスをしてしまい、A主任に助けを求めた時のことです。
業務が立て込んで切羽詰まっていたのか、声を荒げてまくしたてるように臨時職員をキツく責め続けました。
その結果臨時職員は泣き出してしまい、その後課長や係長がケアをしていました。
私の中で、A主任という人間が「頼もしい存在」から「少し近寄りがたい存在」に変わった瞬間でした。
A主任のサンドバックに
A主任のモンスターっぷりが徐々にあらわになっていく中で、彼の火の粉を私が被るようになってきます。
仕事の進め方がわからずA主任に聞くと、イライラしているのか「綴りみたの!?質問の意図がわからないんだけど!?」と大声で罵倒されるのはもはや日常茶飯事でした。
そのような言われ方をしたら、時間をかけてじっくる調べるようになるのは当たり前の反応です。
だって、質問したらキレ散らかされるんですからね。
しかし初めての職場、綴りを見ただけで1から10までわかるほど甘くはありません。
手づまりな顔をしていたらしていたで「わからねーなら聞けよ!!!」と、ここでも怒鳴られる。
本当によくあるパワハラ上司のテンプレートですよね笑
ここまでテンプレ化されて面白がられているのに、なぜこういうタイプの人間は減らないのでしょうか、不思議で仕方がありません。
少し脱線しましたが、要は一日必ずどこかのタイミングで怒鳴られるようになっていきました。
もちろん正論を突き付けられ、自分がしっかりしないといけないなと思う時もありましたが、半分以上がA主任の気まぐれによる八つ当たりでした。
資料を見ながらA主任の説明を聞いていると「話聞いてるの?」と詰められ、ならばと顔を見て説明を聞いていると「資料みな?俺の顔見ても何も書いてないよ?」と嫌味を言われ。
今日の記事でされたことをすべて暴露したいですが、圧倒的なボリュームになってしまうので小出しにしていきます。
また、「仕事上のこだわり」を押し付けてくるのもA主任の特徴でした。
なぜか「電話を誰よりも速くとること」に命を懸けていたので、電話の音が鳴ると受話器が壊れるレベルで乱暴に電話を取っていました。
それを私にも要求してきて、少しでも遅いと「出るのおせえよ」とまじなトーンで私にだけキレてくる。
ほかの先輩からも「なんでそんなに焦って取るんだ」と叱られ、板挟み状態でした。
もう、何をやっても怒られるという環境に身を置くことになったのです。
そしてこれもパワハラ上司のあるある話ですが、「あなたができると思ってるから俺は強く言うんだ」と、罵倒することを正当化する始末でした。
こんな日がおよそ2か月続いたある日、ついに身体に異変が現れます。
ついにストレスが身体に現れる
毎日必ず何かにつけて怒鳴られる。
ほかの職員が「ちょっと言いすぎじゃないですか」と間に入ることもなく、見て見ぬふり。
こんな環境に毎日身を置いていたら、ストレスがたまらないはずもありません。
5月の連休明けからA主任の私に対する当たり方はさらに強くなっていきました。
電話の保留を忘れていただけで「保留押せよ!!!!!!」と大声で怒鳴られたり、「そんなに自信があるなら俺何も助けないから自分でやれば?」と子を崖から落とすようなことを言われたり。
自分の思い通りに私が動かなければすぐに機嫌が悪くなり、大きい声で罵倒される毎日でした。
5月後半のある日の朝、いつも通り起床して出勤しようと思った時のことです。
身体が起き上がらなかったのです。
私はその時のことをはっきりと覚えています。
身体が起き上がらず、気持ちもなんだかぼんやりとしていました。
そして、下腹部のあたりに気持ちの悪い鈍痛を覚えました。
食当たりのようなチクチクという痛みではありません。
じんわりと広がっていくような、痛いのか痛くないのかもよくわからない感じです。
このブログを読んでくださっている大多数の方は、「あ、あの痛みか」と共感していただけるかと思います。
この日は思い切って仕事を休むことにしました。
朝、課長に電話をし、今日は具合が悪く休みます、明日の朝イチで相談がありますと、現状を話することに決めました。
翌日、課長にありのままの状況を報告しました。
A主任がイライラすると機嫌が悪くなるというのは課長も承知していて、私に対する当たり方がきついということも気になっていたとのことでした。
後日、課長から指導が入ったのか、A主任の私に対する声のかけ方が多少やんわりになった気がしました。
1週間程度だけでしたが。
その後も私に対するパワハラまがいの言動は日々続いていき、秋ごろにとうとう適応障害を発症してしまうことになります。(次回に続く)